DislikeMan~男なんて嫌い~



「はい。・・早苗、早いね」


「でしょ?すぐそこんとこで電話掛けたんだもん」


早苗は笑いながら「おじゃまします」って言って靴を脱いで中に入った。


「ぅわっ!!すごい。・・これ、恋歌が作ったの?」


「他に誰が作るのよ」


適当な話をしながら2人で向かい合って座る。


うちの家の食卓テーブルはいすが2つしかない。


テーブルもあんまり広くないから大きなお皿とか乗せると、狭くて、狭くて・・・・・・。


でもまぁ、自分1人か早苗とくらいしかご飯食べないから大丈夫だけど。


「今日のメニューはっと・・・・・・」


早苗がテーブルに乗った料理の名前を挙げる。


今日は、餃子・白ご飯・小籠包の完全中華。


「餃子くらいは作れるけどさ、小籠包まで作っちゃうのは凄いよね。やっぱ、恋歌って1人で生きてるだけあるよね」


「何それ。皮肉?」


「全然?心からの尊敬ですぅ」


なんていいながら顔は思い切り笑ってるし、心からの尊敬なんて風には見えない。


苦笑しながら「いただきます」と言って食べ始めた。


「あ、いただきます」


早苗も同じく食べ始めた。
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