DislikeMan~男なんて嫌い~
そんな小柳さんを見送って、なんだったんだろうと首をかしげる。
「次は~~」
とアナウンスが入って、私が降りるべき駅に着いたことを知らせた。
慌てて立ち上がって、電車を降りる。
……なんか疲れた。
小柳さんのせいなのか、期待はずれだったことがあったからなのか。
よくわからいけど、疲れている。
背中を丸めて、溜め息をつきながら自宅へと帰る。
部屋に入り、靴を脱いで、明かりをつける。
ソファにどかっと座り込んで、かばんも同じようにソファに放り投げる。
かばんが開いていたせいで、中から手帳が出てきた。
「……あ、早苗。電話しなきゃ」
メールでもなんでもいいけど、こういうことは電話のほうがいいような気がするから。
息をついて、気力をつけるとケータイを取り出して、早苗に電話をかける。
手帳を開いて、城西さんから伝えられたことをもう一度見直す。
「……もしもし、恋歌ぁ?」
なんだか気の抜けた早苗の声が電話口から聞こえてきた。