DislikeMan~男なんて嫌い~



「早苗。今大丈夫?」


この電話が終わったら即効で寝ようと決めて、声を出す。


「うん、大丈夫だけど。…あれ恋歌、城西さんと一緒だったんじゃないの?」


「え、なんで早苗が知ってんの」


早苗には今日城西さんと会うことは全然伝えてないし、風邪で学校休んでたんだから、誰かに聞くこともできないはずなのに。


というか、誰にも言ってないんだけど。


「ふっ。私の情報収集力ナメんじゃないよ」


昨日散々悔しがってた早苗が、電話口でも生き生きしているのがわかる。


「すいません」


思わず笑ってしまう。


やっぱり、早苗って子供っぽいんだよなぁ。


「で、城西さんとはどうしたの。…もしかして、好きとか言われたの!?」


なんだかとっても期待しているような声。


まぁ、言われたのに違いはないんだけどね。


ということで、ちょっとからかってみようかな。


「……ん~、まぁね。言われちゃったよ」


「えぇーーーーーーーー!?!?」


案の定、早苗は驚きの声をあげたあと、質問タイムが始まった。


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