DislikeMan~男なんて嫌い~
「・・・理由、教えてよ」
ご飯を食べ終えて、片付けも終え、一息付いたとこで、早苗が唐突に言い出した。
早苗は、その為に来たんだっけ。
早苗が来た本当の目的をやっと思い出して、改めて頭の中で内容を整理した。
食卓のいすから離れて、ソファの近くで早苗に背を向けると、私は静かに語りだした。
「あれは、高校1年のときだった-・・・・・・」
--・・・・・・--・・・・・・
高校に入学して3ヶ月。
中学の友達とはほぼみんなと別れて、まだまだ、慣れないことばかりだけど、新しい友達も出来たし、勉強にもついていけてるし、部活だって楽しい。
ほとんどが順調だと思ってた-・・・。
アイツに出会うまでは。
「お~い、恋歌ちゃんっ!!」
また、アイツ。
「ねぇ、聞いてんのぉ?」
どーしてお前は語尾を延ばすんだよ・・。
「おいっ!!恋歌っ」
返事をしない私の肩を乱暴に掴んで自分の方に向かせた。
春瀬直人(ハルセナオト)。
私と同じクラスで席も近い人。