DislikeMan~男なんて嫌い~
早苗のデート
次の日。
駅へ向かう道の途中で、ふと思い出だす。
そういや、昨日は早苗と城西さんのデートの日じゃない。
話、聞いてあげなきゃ。
大学に行ったなら早苗がきっと浮かれてる。
私の姿をみるなり、飛んでくるんだろうな。
そんな姿を想像して、クスッと笑う。
昨日のうちに早苗からメールが入っていて、今日はレポートがどうとかで少し早めに学校へ行っているらしい。
だから、一人で電車に乗り込み、目指す駅へと電車に揺られる。
駅の改札を抜けて、そこからさらにもう少し歩いて大学へ。
玄関を上がって、靴を履きかえているとちょうど早苗が廊下を通ったところだった。
私の姿を認めると、思った通り飛んできて、ギュッと私に抱きつく。
「恋歌ーーー!!」
「お、おはよう。早苗」
オーラ、ハートだらけですけど……。
苦笑しながら、自分から早苗を離して、とりあえず挨拶を交わす。