DislikeMan~男なんて嫌い~
私の部屋まで足早に歩く。
何気早苗の部屋で時間食っちゃったからな…。
カギを開けるものじれったく感じるほど、焦ってる。
「クローゼット見せてね」
私に選ぶ気がないのを悟ったのか、早苗がさっさと私のクローゼットを開ける。
「わぁ、可愛い服持ってるんじゃん」
なんでもっと着ないのかなぁ、と呟いたけど、あなたの見てる服、大体が高校のときデートとかで来た服だし。
お洒落する意味もないと思ってたから、ずっとしまったままだった。
「これ!!これいいじゃん」
早苗が取り出したのは、超ふりふりで花柄のワンピース。
たぶん、私が持ってる服の中で1番女の子らしい服。
「え……」
早苗はショートパンツをはいてるから、かぶらなくていいけど……。
「これ、これに決まり!!ほら、早く着替えて」
無理やりにも思えるほど半強制的に早苗はワンピースを私に押し付ける。
別になんでもいいとは言ったけど…。
小さくため息をついてワンピースを受け取って着替える。