DislikeMan~男なんて嫌い~



「いいじゃん!!やっぱ、恋歌は女の子っぽいほうがいいよね」


大絶賛してくれるけど、なんだか気恥ずかしくなってくる。


でも、まぁ早苗の格好と比べてバランス取れてるから、いいのかな。


私も化粧を直して、髪形を整えて、なんとか支度を終える。


「じゃ、行こうか」


私の部屋を出るときには、ちょうどいい時間になっていた。


二人であのお店への道を歩いていると、なんとなく合コンの日の事を思い出す。


「私が早苗についていかなかったら、今こうしてることもなかったんだね…」


ちょっと感傷に浸って思っていると、早苗もクスッと笑ってそうだねと肯いた。


「私は、恋歌がまさかここまで男嫌い治してくれると思わなかったよ」


「なっ……。それが狙いだったわけじゃないでしょ…」


「ううん、ちょっとは狙ってた。恋歌の男嫌いがちょっとでも治ればいいなって思ってたよ」


……。


足を止めて呆然とした私を、早苗は面白そうに眺める。


「計画通りってとこ?」


「…なんか悔しいんだけど」


でも、そんな早苗に救われたのも事実だけどね。


なんてやりとりをしているうちにお店に着いて、中に入るともうすでに男性4人は集まっていた。


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