DislikeMan~男なんて嫌い~
幸い今日は学校が休みのため、家にいることができる。
もう一度ベッドに寝転がって天井を見上げる。
ボーっとしていると、頭の中をかすめるのは、春瀬の顔ばかり。
「…やだ……」
ボソッと呟いて見ても、あの憎たらしい顔と冷めた目は消えない。
このままもう一度眠りにつこうかと思ったとき、ケータイのバイブが鳴った。
のそのそとベッドから降りて、ケータイに手を伸ばす。
ディスプレイには″早苗″の文字。
「もしもーし…」
多少やる気のない声になるのも仕方ないと思うんだ。
「ちょっと恋歌!!あんた大丈夫!?」
こっちの返事に若干食い気味で質問を投げかけてきた。
「大丈夫って……なに?」
早苗に心配されるようなこと、なにも……。
「春瀬くんだっけ?会ったんでしょ!?」
「あ……」
あったよ、心配されること…。