DislikeMan~男なんて嫌い~

この人たちは、どうしてこんなにも優しくて、温かいんだろう…。


こんなに心配してくれて、こんなに真摯なメール、初めてもらったな。


グスッとすすり上げて、ケータイを閉じる。


この涙は、いったいどういう意味?


彼らの優しさに対して?


春瀬に対する恐怖?


みんなに迷惑を、危害を与えてしまいそうな不安?


……たぶん、全部だ。


いろんな気持ちが入り混じってて、なにがなんだか分からない。


ただ、幸せになりたいだけなのに、私はいつも上手くいかない。


そんな思いも、込められてるかもしれない。


手の甲で涙を拭って、覚悟を決める。


「春瀬……」


もう一度、ちゃんと決着をつけるべきなのかもしれない。


ちゃんと話をして、お互いの誤解とか、想いとかをぶつけ合わなきゃ。


私が前に進むために、彼らの想いに答えるために、


そうすることが最善だと思った。