DislikeMan~男なんて嫌い~
如月さんはいつも、自分のことより私のことを優先して考えてくれてる。
いっつも……、誰よりも私を見てくれてる。
視界がぼやけて来て、急いで目元を拭うと、もう一通のメールを開く。
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To.宮沢恋歌
From.如月秀弥
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なんどもごめん。
春瀬の件だけど、夕方捕まったみたいだよ。
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「え……」
驚き過ぎて涙も引っ込んだ。
如月さんからの情報なら、間違いないと思うけど……。
そっか。捕まったのか。
ふと、あの頃の春瀬の笑顔が浮かんだ。
春瀬も春瀬で、私をまっすぐ見ててくれたんだよね。
ちゃんと好きで…愛してくれてたんだ。
それが行き過ぎて、おかしな方向に向かって、あんなことになったんだ。
……やっぱり、私はダメな人間だ。
人にされるがままって思ってたけど、私が動かなかっただけなんだよね。
春瀬のことも、今の3人のことも。
もっとちゃんと、積極的に動けば結果は違ってたかもしれない…。