DislikeMan~男なんて嫌い~
「・・・・・で、結局あんたは断ったのね?」
呆れた視線を私に投げかける早苗だけど、男嫌いで、人間不信なんだから仕方ないじゃない。
「うん」
あっさりと肯定すると、早苗は深く溜息を尽いて私を見つめた。
どうも・・・早苗のこの顔、怖いんだよなぁ。
「あんたってどこまでバカなんだろうね」
早苗の口から毒が吐かれた。
今まで真剣に早苗にバカとか言われたことないのに・・・。
言い返すことができなくて、シュンとしてる私に早苗はさらに追い討ちをかけるべく言葉を吐いた。
「いい加減、男とコミュニケーション取りなさいよ、意気地なしっ」
意気地なし・・・!?
意気地なし・・・・・・!?
「意気地なしぃぃぃぃ!?」
立ち上がり、早苗でさえ驚くような声を上げ、私の顔は硬直。
「そんな言い方ないじゃないっ!!あんな過去があるから、男が怖くて、信じられないんじゃないっ!!」
「でも、いつまでも過去引きずってたって何も変わらないじゃないっ!!恋歌はずっと、恋愛しなくていいっての!?」
「誰もそんなこと言ってないっ!!けど、男が信じらんないんだから仕方ないでしょ!!」
お互い、大声で怒鳴り合って、肩で息をしながら睨み合う。
・・・・・喧嘩したくて、早苗に話をしたわけじゃないのに・・・。