DislikeMan~男なんて嫌い~
「どうして、私に忠告を?」
返事はなんとなくわかってるけど、聞いてみる。
もちろん、誤解を解くためでもあるけど。
「いや、心次に誘われたみたいだから、そのうち行くかなと思って。そっから恋愛に発展するかも___」
「ない、絶対ない!!」
やっぱり、誤解してた。
今じゃなくてもそのうち付き合うとか思ってたわけでしょ?
早苗、ちょっと頭おかしいんちゃう?
一人で突っ込みながら呆れた目で早苗を見た。
「へ?違うの?」
私の呆れた視線に気づいて、早苗が素っ頓狂な声を上げた。
「違うの、って……今の私が、男の人__特に卿渓さんみたいな人と付き合えるわけがないじゃない」
「なんで心次みたいなタイプムリなの?」
この人、実はバカでしょうか。
何度説明したらわかるのだろう。
「だから……はっきり言って、体目当てっぽいでしょ、あの人。その雰囲気がムリなの」
自分で言ってて、あぁって納得しちゃった。
苦笑しながら早苗を見ると、早苗も"あぁ"って顔してるし。
……元彼だよね、一応。