DislikeMan~男なんて嫌い~
ちょっきり15分後。
私の家のチャイムが鳴った。
出ると、ほとんど荷物は持ってない早苗がいた。
「ごめんね、呼び出して」
「ぅうん、いいけど。どうしたの?」
電話での私の様子を察したのか、早苗から話を切り出した。
そんな深刻なことじゃないけど、一応ね。
「早苗が誘ってくれたリサイタルだけど、薪坂さんにも誘われてるの」
今日来た薪坂さんからのメールを見せながら話す。
「マジで?」
メールを読み終えて、早苗は目をパチクリさせながら言った。
「うん」
ちょっと眉間にしわを寄せながら肯く。
「で……薪坂さんと行くの?」
「それを迷ってるの」
私の言葉ににんまりした早苗。
何!?また何を考えてるわけ!?
「あんた、ちょっと男嫌い治ったんじゃない?」