DislikeMan~男なんて嫌い~



「姉のリサイタルをやる会場は!?」


「隣町の市民会館」


「またまた正解!!」


いい加減バカらしいわ。


「はい、次!!」


大体次に何がくるのか分かるんですけど。


「…次の問題はなんでしょう」


「へ?」


全然想像と違う問題で間抜けな声が出てしまった。


「だから、次の問題はなんでしょう」


ニヤっと笑って、さっきとは違う挑発的な目をして言った。


「え…帰り時刻の予定は何時でしょう、じゃないですか?」


戸惑いながらも答えてみると、またキラキラした目をした。


「大正解!!恋歌ちゃん、天才だね」


親指を立てて私に突き出しながら言う。


天才ってか、さっき言ったことまんま問題にしてるだけじゃん。


苦笑しながら最後の問題にも答える。


ちなみに、帰りの時刻は8時。


これも大正解、と喜びながら薪坂さんは言った…。


ガキなんだね、みかけによらず。

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