DislikeMan~男なんて嫌い~
「さて。こんなつまんない問題に付き合ってくれてありがとう。恋歌ちゃんの頭に予定叩きこもうと思ってさ」
さっきまでのガキっぽさはどこへやら、真顔で言ってのける。
「それなら、ちゃんと頭に入りましたから」
ちょっと苦笑して答える。
「うん。じゃ、明日ね」
手をヒラヒラさせてさっさと大学を出て行く。
一体、何をしに来たのだろうか。
いや、私に用件を告げるために来たのはわかるけどあれだけのことならメールでも全然良かったわけだ。
何か直接話したかった理由があるのかな?
……こんな考え方するなんてバカみたい。
私らしくないよ。
「やっぱ変だよ、私」
しっかり、と肩を上下させて一息つくと教室の扉に向き直る。
そして、扉を開けて中に入る。
「…恋歌!!今の人誰?恋歌の彼氏?」
「宮沢、マジかよ。男嫌いのお前が?」
教室に入ると方々から声が飛んでくる。
うるさい。
黙れ。
数々の暴言を吐きながら席に戻る。
……こう見えて私、毒舌だったりしちゃうんです。