DislikeMan~男なんて嫌い~
「薪坂さん、大丈夫ですか?」
「ちょっと……悪いんだけど…、今日俺行けないわ…」
「え、そんな…」
「じゃ…」
「薪坂さん!?ちょ…」
プツっと電話が切れた。
今日行けないってどういうことよ!!
それに・・・あの喋り方、普通じゃない。
声だって、苦しそうだったし。
でも…・・・行けないなんて言われても、どうしたらいいわけ、私!?
あ、早苗と行けばいいのか。
早苗にしたって、予定入れちゃってるかもだし・・・。
「…仕方ない、帰るか」
レジで代金を払って、ストイックを出た。
街の中をぶらぶらと歩いてみる。
特に目的があるわけでもなく、欲しい物があるわけでもないから、バスに乗ればいいんだけど、今はそんな気分じゃない。
むしろ、歩いて帰りたい。
そんな気分だった。