天使の足跡
重々しい玄関のドアの音が響いて、部屋はまた、しんとした。





“太田が出て行った時のこと
 今でも覚えてる。

 あまりにも大慌てで
 出て行ったから、
 少し心配だった。

 この平穏な日々が
 続いていくのも
 この時までだったんだって

 僕はまだ知らなかった”










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