ソラと私とツインテールの記憶*


「黒猫?」


凛とした佇まい、美しい毛並み 首に結わえてある赤いリボンと鈴。

触れてみたくて、手を伸ばす。


「――――――ッ!」

可愛くても その牙の威力は絶大だった。
萌香の柔らかな、白い皮膚を破り 血を滲ませている。

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