狂愛ラバーズ
｢中川、仕事は終わったのか?まだ1時間あるから仕事やってもいいんだぞ?｣


｢すいませーん。｣





中川の態度に顔が歪む。





このバカそうなクソガキがなんで天宮に入社出来たのか皆目見当もつかない。





入社2年のくせして、社会というものが全くわかっていない。





カタカタとキーを叩き、書類作成してデーター保存する。





長いと思っていた1時間はあっという間で後2分で定時だ。





ここ暫くは残業も無かったし、パソコンの電源を落とし帰る準備をする。





｢新名部長、ちょっといいですか?｣





顔を上げれば、樹くんの姿があり彼も今日は定時上がりなんだろう。





｢うん、大丈夫だよ。｣





まりあちゃんと出掛けると言う話かと思っていたら、真面目な仕事の話だった。




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