狂愛ラバーズ
「海斗さぁん、向こうに着いたら2人だけで遊びませんか?」





口を開くなと言いたくなる。





ここでそんな暴言吐いてしまったらいい雰囲気の陸達の迷惑になってしまうから、ここは我慢。





「うん」とか「楽しみだね」という返事の繰り返し。





合コンなんて二度と行かないと心に決めた。





他人と遊びに行くぐらいだったら、休日出勤したほうがマシだった。





高速に乗り2時間ほどでそのテーマパークに着いた。





駐車場に着くまで長い渋滞に合い、30分以上かかり入場するのにも長蛇の列でかなりの時間を費やした。





昼過ぎたけど、まずは腹ごしらえをしようという事になりテーマパーク内にあるレストランを何軒か見て回り、やっと決まったのがファーストフード店だった。





疲れ果ててしまった僕は食欲が湧かずドリンクだけを頼んだ。





ここでも隣に座ったのはまた、リカちゃんだかリエちゃんだかの女性。





もう――――勘弁してほしい。





食事を終えた後は、アトラクションに乗ったりお店を見たりキャラクターと写真を撮ってパレードを見て……。




< 13 / 115 >

この作品をシェア

pagetop