狂愛ラバーズ
テーマパークを出たのは18時前だった。





まだ休日出勤したほうがマシだった。





「疲れたー。」


「でも楽しかったね。」


「またみんなで行こうよ!」





僕以外の人は有意義な土曜日を過ごせたみたいだ。





待ち合わせした駅に着き、解散と思ってたのに僕の思いは覆された。





途中判明したリカちゃんが居酒屋に行こうと言い出した。





なんって迷惑な子なんだと心底憎らしかった。





反対する人は僕以外おらず、居酒屋に行く事になった。





車はコインパーキングに停め代行で帰るらしい。





「海斗さん。」


「何。」





いきなり真面目な口調になったなとリカちゃんを見れば、顔を真っ赤にして僕を見上げていた。





「明日、日曜日ですね。」


「そうだね。」





僕もいい歳だし、何が言いたいかわからないなんて事はない。





「私、明日も暇なんです。」


「せっかくの休日なんだからゆっくり休むといいよ。」





なにかを期待していたのか、わかりやすいほど肩を落とし眉を下げ泣きそうな表情をするリカちゃん。




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