狂愛ラバーズ
「だからね、頭が一杯なのかもしれないよ?それに、その日はかれんちゃんより男女の集団ってお友達じゃないかなって思うんだけど、その人達のほうが先に約束してたのかも知れないでしょ?」


「だったら電話してくれればいいのに……。」


「そうだね。でも、ウッカリなんて事もあるよね?」





瑠璃ちゃんの話は説得力があり納得してしまいそうになる。





「あのね、私も日曜日に忘れられてたの。」


「デートだったよね?」


「うん、前々から休み取ってデートしようって言ったのに、結局仕事になっちゃったの。」





瑠璃ちゃんは日本で有名な大病院のお嬢さんで、お見合いではないけど瑠璃ちゃん家の病院に勤めるお医者さんと去年のクリスマスに結婚した。





ここの学園は家や会社の為に婚約、結婚してる生徒がいて学園側もそれを認めている。





「瑠璃ちゃんは怒ったりしないの?」


「最初は怒ったり泣いたりしてたけどね、ちゃんと私を愛してくれてるの知ってるし、急に仕事が入っても合間を縫って必ずごめんね、って言ってくれるから許しちゃうの。」





同じ歳なのに、瑠璃ちゃんは大人だなと思った。




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