狂愛ラバーズ
3人顔を見合わせてゲラゲラと笑い始めた。





「マジウケる。」


「アハハハッ、オッサンロリコンかよ。」


「ヤベェー、犯罪じゃね?」





気は長い方じゃないけど、かれんちゃんの事を考えて不良達は無視をして立ち去る事にした。





「かれんちゃん、大丈夫?家まで送るよ。」





震えてしゃがみ込んでるかれんちゃんに話かけるが立ち上がろうとしない。





「おい、オッサン逃げてんなよ。」

「オッサンじゃねぇだろ、コイツロリコンだってば。」


「アハハハ、ロリコンオヤジだな。」





そう、僕は気が長い方じゃない。




どちらかと言えば他人よりかなり気が短い方なんだ。





しゃがみ込んだかれんちゃんに脱いだスーツのジャケットを被せる。





「そろそろ帰してもらうと助かるんだけどな。」


「その子は置いていけよ。」


「自分の彼女を置いていくバカなんているはずないだろ?」


「やっぱロリコンかよー。」


「マジありえねぇー。てか、彼女連れてどこ行くんだよ。俺らにも見学させてよ。」


「ハハッ、お前わかってんだろー。男と女が行く所なんてラッ……!」




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