狂愛ラバーズ
足音に気を付けて忍び足で近付いたのに、パチリと目を開きふんわりと微笑まれ心臓が爆発するかと思った。





｢待っててくれたんだ。｣


｢だって、海斗さんと一緒じゃなきゃ寝れないの……。｣





かれんちゃんとゆっくりと過ごせて嬉しかったが、もうダメかもしれない……。





危険過ぎる……。





キスしたい気持ちは山々だが、そんな事したら止まれなくなる。





我を失い、一瞬でかれんちゃんの全てを奪ってしまうかもしれない。





ああ――――もう、なんでこんなに可愛いんだ。





ベッドに滑り込めば、体を寄せ抱きついてくるし胸に顔を埋めてくるし………かれんちゃんは俺を殺したいんだろうか。





｢海斗さん、ドキドキしてる………私と一緒……。｣





やっぱりそうだ―――――かれんちゃんは俺を殺したいんだ。





少女相手に大の大人が情けないがこればかりはしょうがない。





いっその事、かれんちゃんが俺を襲ってくれないだろうか―――…喜んで差し出すんだけどな。





一瞬でもそう願ってしまったからか、それは現実になってしまった。




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