紙吹雪
「…くっ…そ…」
なんで、何でなんだよ。
あんな風に言われて。
結局全部俺の独りよがりで。
俺とかおの気持ちなんて噛み合っちゃいねぇ。
それどころか、俺ともあろう男が弄ばれた気分だ。
それなのに…
それなのに……!!
「何で、嫌いになれねぇんだよ…っ!!」
最低だと罵るほど、馨からの言葉に衝撃と傷を受けた歳三。
それでも、馨のことを嫌いだとは思えなくて。
いろんな感情が入り交じり、歳三の涙腺は崩壊したように涙を落としていく。