紙吹雪




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「…はぁ…っはぁ…着いた…」




数刻後、勢い良く走りすぎたのか肩を上下に揺らし息を切らせながら上石原に辿り着いた歳三。

その目の前にはまだ修復途中なのであろう大きな門がそびえ立っていて。


あの事件の後聞いた村人の話によると、やはりそれなりに力を持った商家らしい。




…まぁ…こんだけでかけりゃそうだろうな…




あの日は暗闇の中、切羽詰まった状態で駆け込んだから気が付かなかったが、屋敷はまさに"金持ち"といった造りで、流石の歳三も踏み入るのに戸惑ってしまう。




つっても、こんなとこで立ち往生してるわけにもいかねぇし…




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