紙吹雪
それに加えとてつもなく低い声と咎めるような視線を向けてくる親友に、流石の歳三も危機感を覚え慌てたように視線を勝太へ合わせる。
「いっいだだだだだ、勝っつぁん痛い!!わーった、わかりました!言うから!言わせていただきます!!だから離せ!!」
降参しますー!と声を上げて叫ぶ歳三に、勝太は仕方なさそうな表情で溜息を吐きその手を離した。
ま、まじで腫れるかと思った…
ヒリヒリと痛む赤くなった頬を撫でながら恨めしそうに勝太を見る。
が、早く言えという視線を向けられ文句の一つも言わせてはもらえない。
歳三は、はぁと深く溜息を吐きその重い口をゆっくり開いた。