紙吹雪

《三日後》





あれからあっという間に時間は経ち、やってきた当日。


惣次郎の話が本当ならば、歳三にとって今日が馨に会うことの最後の機会ということになる。



今宵はあの日とは真逆の満月。



空には既に月が綺麗な形を作り出していて。


辺りはまさに静寂。


そんななか不気味なほどに青く、聡明なほどに白く輝く月光が歳三たちの目的を明確に照らしだす。




勝太・歳三・惣次郎の三人は、村の外れにある一軒の小さな小物屋の近くに来ていた。


夕方から様子を見ているが、その店は客足も多く素人目にはとても悪業を行っているようには見えない。




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