紙吹雪

《繋がる想い》





"好きだ"




たった、たった三文字のその言葉。


しかしたった三文字のそれは確かな重みを持っていたようだ。



その言葉を口にした瞬間。


小さく震えだした自分の体に、歳三は自身が緊張しているのだということに初めて気付いた。

そして、そんな自分を頭の何処かで冷静に見ているもう一人の自分がいる。



人生初の告白。



今まで常に思われる側だった歳三。

人から告白されることはあっても、自ら想いを告げたことは一度もなかった。


想いを伝えるという行為がどれほど精神力と体力を使うものなのか。

今この状況になって漸くわかったような気がする。


いや、間違いなく今初めて理解した。




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