紙吹雪

歳三のように恋愛経験が多いわけではない勝太だが､一途に長く恋をする｡


そんな勝太の恋愛は歳三にとって理解が出来ないものだった｡




しかし今､歳三はその理由が知りたくてたまらない｡




｢俺は､そうだな…笑っててほしい､とか思うかな｡悲しい顔はしてほしくないと思う｣




勝太は恥ずかしそうに頬を赤らめながら答える｡


その瞳はとても優しくて｡


目の前には意中の相手が見えているようようだった｡




｢笑って､ほしい…｣




勝太の言葉を復唱する歳三｡





かおには…いつでも笑っててほしいと思う｡




かおが悲しむと､そんな顔してほしくねぇって…


胸の真ん中辺りがぎゅっとなるんだ｡