紙吹雪
「歳は…あの子のこと、どんな風に見てるんだ?」
歳三が勝太の言葉に馨を当てはめて考えていると、上から勝太が困り気味に表情を歪めて声をかけてきた。
「その…あの子を見てると、歳はどんなことを感じる?」
その言葉に歳三はスクッと勢い良く立ち上がると、両手で拳をつくり熱く語り始める。
「それがさっ!聞いてくれよ!!」
突然興奮したように大きく張り上げられた歳三の声に、勝太は驚きながらもぎこちなく頷いた。
「なんっかもう、すんごい小っさくてさ、可愛いんだって!腕ん中にすっぽり納まってよ!上からだとちょうど旋毛が見えてさ。したらもうぎゅうっとしたくなっちまって。
見上げられたらやばい。
顔赤くされると更にやばい。
つーか、あの泣きぼくろが!!!!」