紙吹雪




来るもの拒まず去るもの追わず、好きなときにやれればいいとすら思ってたこの俺が。



それでもこの気持ちは嘘じゃなくて。



痛みも嬉しさも全部、かおに教えてもらったもの。



かおに会って手に入れた新しい感情。





歳三は自らの着物の胸元をギュッと握り締めると、先ほど自分がした馨への行動を行動を思い出した。







……お、俺…かなり大胆なことを…!



……でも、かお…………可愛かった…







「…………やべぇ。鼻血出そう」




慌てて鼻を押さえる歳三。

馨の反応を思い出したら、まるで体内の血が全て顔に集まったように熱くなったらしい。



歳三は雑念を振り払おうと必死に首を横に振る。




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