紙吹雪
「んー…いやまぁ…確かにそれはそうなんだが…ただ、な…」
歳三の言葉に頷きながらも、歯切れの悪い言葉を漏らす勝太。
「なんだよ、他に何かあんのか?」
歳三は眉間に皺を寄せながら勝太の次の言葉を待った。
勝太はちらりと歳三を横目に見ると、言いづらそうに口を開く。
「…犯人がよ、こども…らしいんだ」
勝太の言葉に歳三の表情がピシリと固まった。
「………はぁぁあ!?餓鬼ぃ!?餓鬼が人斬ってるってのか!?」
瞳孔が開くのではないかという勢いで目を見開き勝太に詰め寄る歳三。