紙吹雪




「まぁそう改まるな。あ、惣次郎。みつさんがお前を探していたぞ?行ってきなさい」




そんな歳三たちの心境など露知らず、軽く笑いながら面を上げるよう促す周平。


そして近くに座っていた惣次郎にそれとなく席を外させた。


姉が探しているとなれば行かないわけにはいかず、失礼しますと言って道場を後にする惣次郎。


それを見届けると周平は再び面を上げるよう二人に声をかける。


ゆっくりと面を上げ不思議そうに周平を見上げる勝太と歳三。




…説教じゃ、ない…?




「悪かったな、いきなり呼んじまって。説教かと思っただろ」




未だ畏まっている二人に周平は面白そうに笑いながらそう言った。




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