兎心の宝箱【短編集】

でも、至福の時間はアッという間に過ぎて、気が付けば夕暮れ時になっていた。

「今日は、楽しかったよ。奈美ちゃん、ありがとう。僕の我が儘に付き合ってくれて」

「こちらこそ、楽しかったよ。ありがとう」

帰り道の公園。

夕暮れ時もあってか、人影は見えない。

私に、絶好のチャンスが訪れる。





告白するなら今しかない。

でもこの関係が壊れてしまうのが凄く怖い。

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