兎心の宝箱【短編集】

一階に降り立つと、赤い水たまりが見てとれる。

そこから続く赤い水の跡は、居間へと続いている。

「血?」

急激に不安感が襲ってきた。

そう言えばヤケに静かだ。

「お母さん? お父さん?」



返事はない。

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