兎心の宝箱【短編集】

「これは、一人用ですか? 僕の持ってたイメージとかなり違いますね」

「君がどういうイメージを持っていたかわからんが、タイムマシンとはこういう物だ。」

 乗りたまえ、博士は青年に手を差し伸べて促す。

「博士出来れば、私は過去に行って見たいのですが」

 青年は、タイムマシンに横たわって、博士に言ってみる。

「過去へ、行くと歴史が崩壊する恐れがあるからな。それにまだこのタイムマシンは、帰ってくる事ができん」

「それはしようがないですね」

 青年は、少し残念だったが納得した。

 そしてタイムマシンの蓋が閉じられる。

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