兎心の宝箱【短編集】
「目は、新しい物に変えた方がいいですな。関節もとりかえた方がいいでしょう」
手術には、保険が適用されるので、そんなに費用は掛からない。
私はお願いします、と言い、医師の言うとおり変えてもらう事にした。
手術が終わって、体の各部分の動きを確認した後、私は帰路につく事にする。
帰り際携帯電話を確認すると、妻から着信があったので電話をしておく。
「アナタ? またミーが逃げ出したの、どうしようかしら?」
「またか、そんなに遠くに行ってないだろうから、警備ロボットに任せよう」