兎心の宝箱【短編集】

その日のうちに、知り合いの遺伝子工学の権威に相談に行ったのだ。

「博士、この猿を遺伝子操作で毛無しにする事はできませんか? このままでは私と従業員は首を吊らねばなりません」

「店長、そう落胆する事はない。遺伝子操作を用いればそのくらいの事はすぐに出来る。なんなら頭を良くして、他店の毛無し猿とは違う付加価値を与えてやろう」

そう言って、博士はすぐに研究を始めた。

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