兎心の宝箱【短編集】

半年後、博士の力で頭の良い毛無し猿が生み出された。

だがしかし、その頃には毛無し猿のブームも去っていた。

「せっかくいい星を見つけたというのに、少し遠すぎましたかね? 店長、どうしましょう。この在庫の山は」

おりに入れられた大量の猿を目の前に、店長と青年は立ち尽くしていた。

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