兎心の宝箱【短編集】

兎に角、ここ一年働きに働き、そして破れ、疲れ果てた店長は久し振りに家に帰ってきた。

この家も差し押さえられるんだろな?

店長は、扉を開けてダイニングへと続く暗い廊下を歩く。

娘と妻はもう寝ているのだろう。

明日、妻になんて言おう。

そんな事を考えながら、ダイニングに到着した店長はテーブルに置かれたメモを見つけた。

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