兎心の宝箱【短編集】

 会心のタイミングの瞬歩に龍牙。

 彼女は、それにも反応して両の手のひらで肘を防ぐ。

 だが龍牙は、ただの布石だ。

 衝撃を和らげる為、彼女の足が畳から浮く。

 その足に足払いを掛ける。

 バタン!

 支えの無い彼女は、横から畳に落ちる。

 すかさず俺は覆い被さる。神谷がおぉ! とか言ってるが無視する。


< 26 / 416 >

この作品をシェア

pagetop