兎心の宝箱【短編集】

 その言葉を聞いて口々に疑問を投げかける。

 だがその疑問には、答えられない。そういう決まりだからだ。

 疑問に答えない私に魔将達は不満そうだったが、各自状況報告をするように促す。

 それに応じてミリアが、魔将達に自重するように言い、会議が始まった。


 会議が終わり、大まかな方針が決まると、私は玉座に戻り一息ついた。

「魔王グラン様。先程の会議での発言、減点対象になりますよ」

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