兎心の宝箱【短編集】

 不満はあったであろうが魔将達は、よく頑張ってくれた。

 人間達の生息地との比率が当初4対1だったのに対し、半年を過ぎる頃には3対2に持ち上げてくれた。

「魔王様! お喜び下さい! 最後の勇者が見つかりました!」

 勇者も10人のうち9人目までは倒した。

 後一人──。

 だがここからが苦戦の連続だった。

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