兎心の宝箱【短編集】

 七度目の人生を迎える頃には、最初の人生から数えて二百年の月日が流れていた。

 充分過ぎる程の資金が蓄えられた。私の秘密を知る信頼できる仲間も何人かできた。

 そろそろ行動を興そうと思う。

 世界統一に向けて……。

 全人類を支配し、全ての人間が幸せに過ごせない事には、私の平穏な日々は訪れないのだから。

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