兎心の宝箱【短編集】

「バトルオブアニマルズ?」

「えぇ、200万年に一度、地球上の支配者を決めるトーナメントですよ」

兎はこちらを見ずに歩き続ける。

「トーナメント? 何で僕が?」

「各種族からランダムに選ばれますから。人間のアナタはシードで準決勝からの出場ですから、それまでごゆっくり」

そう言うと立ち止まり、扉の一つを開けると中へと促した。


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