兎心の宝箱【短編集】


目が覚めてもいつもと変わらない朝が広がっていた。

一つ違うのは、いつもなら一緒に寝ないシロが布団の中にいるくらいだ。

僕は布団を抜けだすとテレビの電源を入れ、

いつもと同じようにコーヒーメーカーに豆と水をセットする。

部屋の中にコーヒーの香ばしい香りが漂う頃、

テレビでは一つのニュースを報じていた。


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