兎心の宝箱【短編集】

だが、彼の話相手は、いまやその石ころだけだった。

「僕はその為にヴァンパイアになって、彼等の捕食者であろうとしたけど、結局無駄だったみたいだ」


彼は、石ころに向けていた視線を上げる。

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