兎心の宝箱【短編集】

「まずどうにかして二人っきりになるでしょ。そこで私が、ウルウルした目で彼を見つめるの! そしたら彼は、全てを理解して私を見つめて優しく……いやー!」

「……茜ちゃん、酷い」

 美幸が呟く。

「馬鹿だとは思ってたけど、ここまで馬鹿だったとは……」

 愛が呟く。

 後で半殺しにしてやろうか。

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