兎心の宝箱【短編集】

「あっ! えっと! そうそう格好よかったよね! 橋本君、止めろ! ってさ」

 どうやら美幸に伝わったらしい。

「でも橋本はボコボコにされて、結局茜が倒したんだろ?」

「うっるさいわねぇ! それでも助けに来てくれた橋本君を私は大好きになったの! どうしたらラブラブになれるか一緒に考えてよ!」

 沈黙が降りる。何故か愛が悪魔のような微笑みを浮かべている。

「はいはい、考えましたよ。茜さん。美幸と一緒に最善の方法を考えました」

 美幸も横で悪魔のような笑みを浮かべている。

ドウシタノデスカミユキサン

アナタハソンナワライカタヲスルコジャアリマセン

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